台風の被害を拡大させている気象庁の台風情報独占

 台風の被害にあった人に、心からお見舞い申し上げます。

 以前にも書いたが、気象庁は台風情報を独占している。この独占が被害を拡大させていると断言していいだろう。この独占を止めさせて、どのように台風情報を伝えるべきか、民間にルールを作らせて、台風被害防止の知識を啓蒙する形での気象予報にすべきである。
 二、三年前に、本当にあった話なのだが、ある民間の気象予報会社が「ただいま、台風が××に上陸しました」との情報を顧客に知らせたところ、後日、その会社は気象庁から厳重注意を受けてしまった。予報ではなく、事実を伝えただけなのに、気象庁が発表する前に情報を提供してしまったがため、気象庁がカンカンになってしまったのである。
 民間の気象予報の方がきめが細かく、精度も高いのは常識である。
 これも、あまり知られていない事実なのだが、気象予報士は「台風に関しては、気象庁が出した以上の予報はしていけない」とされているのだ。そして、これに違反したときの罰則にはあきれ果ててしまう。なんと、苦労して手に入れた気象予報士の資格が剥奪されてしまうのだ。
 テレビでの台風情報を見ていていつも思うのだが、台風前に、本当に必要とされる情報が視聴者に提供されていない。
 今回の台風でも、台風接近とともに台風情報がテレビで頻繁に流された。ユーチューブに投稿された台風情報を見てもらいたい。




 テレビ局は、気象庁からの指導が入らないように、予報にかかわるところは巧みに逃げまくっているのがわかるだろう。事実として起きていることばかりを報道し、これからなにが起きようとしているのかは報道しないのである。
 たとえば、その中で、「窓ガラスを守るために板で覆う男性」を紹介している。本来は、台風で窓が破れてしまったとき、どういうことが起きるのかを知らしめなくてはならないのに、だ。窓ガラスが割れると、風が屋内に流れ込み、屋根が内側から吹き飛ばされてしまうという台風被害の常識が報道されないのだ。
 通常は、こんな風に、アバウトに注意勧告がなされる。
 


 もう少し、詳しくなって、こんな具合だ。雲の流れ、雨の量がどのくらいなのか、もう少し、細かく知らされていたら、こんな被害が大きくならなかっただろう。



 台風は、台風の本体の右側が被害が大きくなるのは、これまた常識。湿気を大量に含んだ風が、山脈にぶつかり、大量の雨として降るのも、これまた常識である。雲の流れを見てもらいたい。一年間に降る雨の三分の二近くが、この台風によりもたらされるとは想定できなくても、なにが起きるかは想像できたのだ。
 ただ、報道されなかっただけなのである。
 「触らぬお上にたたりなし」で、テレビ局は、事前に、具体的な注意を勧告しなかったのだ。
 台風一過の快晴とならないで、まだ、雨が降り続けることがどういうことをもたらすのか、当然、想像できていたはずである。想像できていなかったら、その気象予報士は、とんでもない大バカものである。
 しかし、
「ひきつづき、土砂災害や、低地の浸水、河川の氾濫に厳重に警戒してください」
というような、あいまいな表現しかされない。これしか、許されていないのだ。気象庁の独占のせいで。
 





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by spanky2011th | 2011-09-05 18:44 | 世相 妄想随談