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世界人口70億人突破


 ついに、世界の人口は70億人を超えてしまった。もちろん、これはよろこぶべきことであって、嘆くべきことではないが、しかし、いまの世界の経済体制は、その70億人の人々をみな幸福にするようにはできていない。
 産業革命以前、つまり人口が少なかった時代に発明されたルールを基本として、それをベースに、さまざまな改良(?)点を加えられて、現代に至っているといっていいだろう。
 世界に飛び火した格差反対デモにみられるように、格差があまりにもひどくなりすぎてしまったのだ。
 いまの経済体制も人間が作ったもので、神とかが作ったものでもなく、永遠不滅の正しい体制であるわけでもない。
 これを擁護するのは、甘い蜜を吸っている人たちだけで、その他の人々はうんざりとしているはずだ。ただ、それに変わる経済体制を思い浮かべることができないでいるだけなのだ。
 とくに、資本主義の弱点をきびしく見つめたマルクスが唱えた経済体制が、あのような形で終焉を迎えた姿を目撃してしまった私たちにとって、特にそうだ。
 そこにあったのは、官僚主義の弊害と、特権化した人々の醜いまでの自己中心主義であった。
 ここにメスを入れた形での経済体制を作れないと、世界には希望までもなくなってしまう。

 それにしても、過去の学説をただ研究しているだけの学者先生が多いのか、大きなスケールと卓越した構成力で、新時代の体制を唱えてくれる学者が出てこないのにはあきれ果ててしまう。
 もしかしたら、学者先生方にも官僚主義が蔓延し、新しい説を唱えたときの、他の学者からの総攻撃を畏れ、事なかれ主義がはびこっているのではないだろうか。

 

by spanky2011th | 2011-11-01 21:51 | 世相 妄想随談